記録から確認できる情報
記録には何がある?
元の記録とその関連付けで裏付けられる、出願、出願人、代理人、優先権の情報です。
例:同じファミリーに記載された2人の代理人
FlowIPは特許・商標出願の出願人と代理人を関連付け、国際的な出願活動の傾向を示します。その傾向を導く仕組みと、データから読み取れることを説明します。
記録をたどる出願人:Company A
代理人:Firm A
優先権情報・公開番号・出願日
出願人:Company A
代理人:Firm B
優先権情報・公開番号・出願日
関連付けられた記録に、両事務所が記載されています。
出願への関与を示す根拠ですが、両事務所間の紹介や依頼を証明するものではありません。
特許と商標では、記録の関連付けと解釈にそれぞれ異なるルールを使います。
01 / 処理の流れ
各段階を選んで詳細を確認
専門データ提供会社と各国・地域の特許庁の公開情報から、特許・商標の書誌情報と代理人情報を収集します。収録項目と公開時期は情報源ごとに異なり、すべての出願に同じ情報がそろっているわけではありません。
Lighthouse IPや各特許庁の公開データを利用しています。公的な登録簿や事務所の公式サイトも、個人・組織の同定やプロフィール情報の確認に使います。
収録範囲は、情報項目、官庁、期間によって異なります。
02 / データの読み方
記録から確認できる情報
元の記録とその関連付けで裏付けられる、出願、出願人、代理人、優先権の情報です。
例:同じファミリーに記載された2人の代理人
算出した指標
関連付けられた記録から、定められた範囲と期間について算出した件数や分布です。特許件数には推定による関連付けも含まれます。
例:特定の国・地域間における外国向け・外国からの出願数
推定に基づく手がかり
記録から合理的に推定した関連付けと、確認された活動や適合度をもとに候補の優先順位を付ける手がかりです。推薦は、将来の紹介を予測・保証するものではありません。
例:特許件数の「可能性あり」区分、パートナー適合度、代理人選定への推定影響度
基本は出願数、過去の期間はファミリー数
事務所プロフィールと一覧の特許件数は、選択した期間に出願された外国特許出願の数です。事務所が基礎出願を担当した場合は外国向け、出願先での出願を担当した場合は外国からとして数えます。最新の出願データより前の期間を含む表示と、出願基準に移行していない一部の画面では、ファミリー数を使います。パテントファミリーは、同じ発明に関する出願をまとめたものです。年間ファミリー数は、事務所、出願先官庁、年ごとに各ファミリーを1回数え、選択した年の数値を合計します。パートナーとの関連数は、相手事務所と年ごとに各ファミリーを数えます。同じ年に1つのファミリーが2つの相手事務所に関連する場合、関連数は2となります。
文献が3つあっても、独立した案件が3件あるとは限りません。
「外国向け」は事務所が関連付けられた出願の基礎出願を担当したこと、「外国から」は出願先での出願を担当したことを示します。PCT出願も関連付けます。選択した事務所、国・地域、期間を基準に読んでください。特許の出願数は出願記録を基準とします。出願基準と出願人基準を選べる画面では、同じ基準で比較してください。これらの件数には推定による関連付けが含まれるため、関与の可能性を示すものであり、誰が外国代理人に依頼したかを証明するものではありません。
03 / 収録範囲と品質
情報源の充足度、組織照合の確かさ、関係を裏付ける根拠は、それぞれ別の観点です。各指標を、集計期間、収録範囲、根拠とあわせて読んでください。
代理人情報の項目がない文献もあります。例えば、利用中の商用特許データでは、米国の代理人情報は登録公報に収録されていますが、登録前の公開公報には収録されていません。そのため、このデータだけでは米国側の関係が実際より少なく表示される場合があります。日本から米国への「外国から」の件数が代表的な例です。また、事務所が後続の出願を外国へ送る場合はまだ「外国向け」に十分反映されていないため、米国事務所の「外国向け」の件数も実際より少なく表示される場合があります。
表記揺れ、名称変更、個人と事務所の区別により、照合を誤る場合があります。登録簿、住所、別名は同定に役立ちますが、すべての名称を確実に同定できるわけではありません。
公開や処理には時間がかかります。地図上の位置も精度が異なり、確認済みの住所、おおよその地点、地域単位の位置情報は、それぞれ異なる精度を示します。マーカーが事務所の正確な住所を示すとは限りません。
確認された件数がゼロであること、名称を同定できていないこと、指標が未集計であることは、それぞれ異なる状態です。値がないことは、活動がない証拠にはなりません。
期間、国・地域、集計単位をそろえてください。直近の期間の減少は、活動の変化ではなく、公開の遅れを反映している場合があります。
継続的な出願への関与や技術分野の適合性を手がかりに、個別の記録と現在の組織情報を確認してから、パートナー候補に連絡してください。
04 / よくある質問
はい。公開記録だけですべての関係を確認することはできません。FlowIPは、優先権、PCT、文献の代理人記録から合理的に推定できる流れも表示します。特許件数は、確認済み、可能性が高い、可能性ありの区分を合計した値です。この区分は関連付けの根拠の水準を示します。商標の根拠水準は組織照合を評価する別の基準です。これらの件数は関与の可能性を示すものであり、紹介や依頼を証明するものではありません。
同一商標に基づく推定と、出願人・権利者が共通する活動は、出願人名、商標、区分、代理人の情報を使って出願記録を関連付けます。紹介や依頼の事実を証明するものではなく、外国向け・外国からの件数や関連出願グループ数にも影響しません。2025年バッチから抽出した11,668の検証単位(個々の主張・根拠の単位)を独立してレビューした結果、約90%で参照元による裏付けが確認されました。約2~3%には明確な矛盾があり、これらと、機械的な照合で同様の矛盾が見つかった関連付けは除外しています。名称、所属関係、時期の根拠が限られる関連付けには、引き続き「推定」と表示します。このサンプルの結果は、公開済みの全記録の正確性や誤り率を示すものではありません。
いいえ。関連付けられた国際出願に、代理人が関与していることを示します。例えば、Firm Aが国内出願、Firm BがPCT出願、Firm Cが外国出願を担当する場合があります。Bが外国出願を手配していても、AとCの関連が表示されることがあります。マドリッド制度の基礎出願と国際登録でも、異なる代理人が記載される場合があります。記録上の役割だけでは、誰が外国代理人を選定し、依頼したかはわかりません。出願人が直接代理人を選任した可能性もあります。
必ずしも同じではありません。現在の登録簿を使って個人を事務所に対応付けても、過去の所属を証明するものではありません。現在のプロフィール情報と、出願記録に記載された代理人情報は分けて読んでください。
特許のIPC/CPC分類から得た活動情報と、事務所の公式サイトに記載された専門分野は、根拠の種類が異なります。取扱分野として記載されているだけでは、出願・権利化の実績があるとは判断できません。商標の顧客規模を特定できない場合は不明のままとし、中小企業として扱うべきではありません。
いいえ。情報源での公開、提供会社からの配信、抽出、検証、指標の更新には時間がかかります。未公開の出願は表示されません。情報源の訂正や組織照合の改善によって、件数が変わる場合もあります。指標の集計期間とプロフィールの確認日も、同じとは限りません。